京博連 29年ミュージアムロード 体験企画

京都西山の岩石標本を作ろう

2017年3月5日 10:00−12:00

 京博連(京都市内博物館施設連絡協議会)主催のミュージアムロードに合わせて,体験企画
として「京都西山の岩石標本を作ろう」が,高田クリスタルミュージアムの展示資料館で開催され
ました.
 当日は,8組17名の親子が「京都西山で見られる岩石の標本作り」に取り組みました.

 この標本に用いた岩石は,ボランティア3人の方々の協力で,何日もかかって善峰川の川原で
採集した標準的な岩石です.
 川原に落ちている岩石は,西山を造っている岩石ですが,ほとんどが風化していたり,表面が
変質しているので,標準的で新鮮な岩石を探して,小割して標本用の岩石を作りました.

 ラベルを切って作ったり,岩石に小さな番号を貼って,9種類の岩石標本を作ったあと,館長
から1つずつ,ていねいに岩石の性質や由来の話がありました.
 作ったばかりの岩石標本を見ながら,スライドを使っての詳しい説明に,子供達は熱心に聞き
入っていました.
 玄武岩(緑色岩)や凝灰岩(緑色岩)が,約3億年前の太平洋上の火山島の岩石で,石灰岩が
火山島の周りにできたサンゴ礁の化石で,それがプレートに乗って移動してきたもの,との説明
がされると,子供達からは「えー」という歓声が起こりました.
 チャートの説明でも,放散虫の顕微鏡写真や,実際にチャートの断面に黒い点々の見える標本
をルーペで見て,歓声が上がっていました.
 作りたての岩石標本が,とっても大切な「宝物」になっているようでした.

 その後,歩いて近くの善峰川の川原へ行き,実際に川原で岩石の観察をおこないました.
川原では,予定の時間を越えて皆熱心に岩石を観察していました.

 後日,参加されたお母さんから,うれしいお便りをいただきました.一部紹介します.

 「昨日は,ワークショップ,とても楽しい一日でした.○○(小学校3年生)は家に帰ってからも
1時間半くらい(友達が遊びに来たので,ほんとうはもっと長い時間)標本を出したり入れたり,
自分の一覧表に書き加えたり,と満足した様子で,ずーっと石のことを話していました.……
……機会があれば,またぜひ大原野へ遊びに行きたいです.」

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